お肌にシワやたるみが目立つと、皮膚の乾燥や栄養不足が原因だとイメージしやすいですが、実は骨密度の低下もこのトラブルの要因になることをご存じでしたか？
今回はシワやたるみの原因が骨密度の低下による理由や、肌との関係性、丈夫な骨を育てて若々しい顔立ちを取り戻すためのコツをまとめてお伝えしていきたいと思います。
シワやたるみは骨密度の低下が原因？その関係性とは
見た目の印象をグッと老けて見せてしまうシワやたるみは、皮膚に問題があるとイメージしてスキンケアにチカラを入れたり、マッサージをして対処することがありますよね。
ですがシワやたるみの丁寧なスキンケアをしていても、このエイジングサインが解決できないのは、骨そのものに問題が出ている可能性も。
ここではシワやたるみと骨の関係性、原因を一緒に見ていきましょう。
骨の役割、皮膚との関係性について
スキンケアやマッサージでも追い付けないシワやたるみは、骨密度の減少がそもそもの原因と言えます。
この理由は、顔の骨には皮膚を支える役割があり、骨が痩せると皮膚を支える土台がなくなることで皮膚が垂れ下がってシワやたるみにつながってしまいます。
また、骨が痩せて骨密度が低下しても、皮膚の表面の面積は一切変わらない状態。
骨が痩せたことによるシワやたるみは、痩せた骨に皮膚の面積が追い付かずに支えられずに広範囲に広がってしまいます。
目もとや口もとに特にシワやたるみが出やすいのは、骨格の構造上目の下には骨が存在せず、口もとや頬のまわりは細い骨が細かに存在しそれぞれの条件が皮膚を支えきれないことも原因と考えられています。
骨が痩せる原因とは
顔の骨は骨格を形成する重要な要素のため、骨密度が減少すると顔のシワやたるみばかりではなく、ボディラインのゆるみの原因にもなってしまいます。
骨が痩せてしまうのは、
・骨産生に働きかける女性ホルモン、エストロゲンの分泌が低下するため
・運動、栄養不足によって骨の弾力がもろくなっている
といった原因があり、たとえ若く健康な女性であってもささいなきっかけで骨密度は低下し、カラダのゆるみや顔のシワ・たるみができてしまうのです。
丈夫な骨を育ててシワ・たるみを解消するコツ！
乾燥や表情筋の運動不足が原因とばかり思っていたシワ・たるみですが、実は骨の密度も大きな関係性があるんですね。
骨密度の低下は健康面でのリスクの原因になるため、シワやたるみはもちろん、全身の健康としなやかさを取り戻す骨を育てるポイントをまとめてみました。
骨の健康に良い栄養、食べ物をしっかりと補う
皮膚を支えてシワやたるみを未然に予防する、丈夫な骨を育むためには、骨に良い栄養・食べ物をしっかりと補うことがポイントです。
シワやたるみのケア、骨の丈夫さにアプローチできる食べ物・栄養は、
・カルシウム：魚、乳製品に多く含まれ骨を作る材料になり、女性は1日600㎎の摂取が目安
・ビタミンD：魚、乳製品、キノコ類に含有が多くカルシウムの体内への吸収を助ける
・マグネシウム：キノコ、魚介、海藻に含まれ、骨の密度を助ける
といった栄養・食べ物は特に毎日の食事に摂り入れるようにしましょう。
表情筋を動かす習慣を持つ
表情筋は顔に細かに張り巡らされている靭帯を通して骨にひとつにつながっているため、この部位を鍛えてあげると骨に刺激が伝わってたるみやシワの改善・予防に役立ちます。
表情筋を鍛えるおすすめの方法は、
・顔の筋肉を動かす意識で、表情豊かに話す
・食事の際によく噛んで食べること
・スキンケアの際にマッサージや美顔器を使って表情筋を鍛える
ことがおすすめで、顔には20の表情筋が孫算しているため定期的にトレーニングを習慣づけておくと骨に良いばかりではなく、小顔やたるみのリフトアップにも効果が期待できますよ。
大きく動く運動・スポーツを行う
ランニングやスクワット、テニスやゴルフなど、カラダを大きく動かす運動は、
・骨に重力の刺激がかかってカルシウムを摂り込むエネルギーが産生される
・骨を作る骨芽細胞の働きを活性化し、カルシウムやマグネシウムの保持を助ける
という、骨に良いメリットがいくつもあります。
足や腕、腰や背中に刺激がかかるような運動は、骨ばかりではなく皮膚にも負荷をかけて引き締めやリフトアップ、たるみのもととなる脂肪の燃焼、老廃物や毒素の排出に働きかけてくれます。
また運動やスポーツをすると、全身の血流が促進されて骨に新鮮な酸素・栄養が届きやすくなり、シワやたるみの未然予防にもアプローチできますよ。
おわりに
マスクを外す機会も増えてきているこの季節、顔や表情をまわりに見られることを意識して、骨を育てるエイジングケアを始めていきましょう。
運動や栄養摂取、顔の筋肉を鍛える骨活を続けていくうちに、これまでには気づけなかった魅力的な表情が生み出されるかもしれませんよ♪
