いつもよりも早く花粉の飛散があり、量も多いというニュースを見聞きするこの季節、お肌へのダメージが心配に感じていませんか?
花粉症の体質ではなく、比較的肌質が丈夫な女性でも、花粉が増える時期は赤みやかゆみ、痛みなどいろいろなトラブルが出やすくなるもの。
今回は花粉の季節に注意しておきたい肌荒れについて、そもそもの原因や健やか肌のキープ&取り戻すためのスキンケア、日常生活のポイントを詳しく解説します。
花粉の季節の肌荒れ。そもそもの原因とは?
鼻水やくしゃみ、目の痛みなど花粉症のトラブルと同じくらいに心配な、花粉によるダメージ肌。
花粉が飛び交う季節になると決まって肌荒れしやすいのは、以下のような原因が考えられているんです。
バリア機能の低下によるもの
お肌のバリア機能は、
☑角質層のうるおいを保持する“セラミド”
☑お肌の水分を抱えて逃さないようにする“天然保湿因子(NMF)“
☑皮膚の表面にある、汗と皮脂で構成された天然クリームの“皮脂膜”
という、お肌を守る作用が異なる3つから成り立ち花粉をはじめとする外的な要因を跳ね返し無効化する役割を担っています。
スキンケア不足やお肌の乾燥が生じると、3つから成るバリア機能の働きが活きなくなってしまい、花粉が皮膚の内部にまで侵入しやすくなります。
すると花粉が持つ炎症作用が皮膚内部で生じ、赤みやかゆみ、痛みといった花粉の皮膚ダメージが出やすくなるのです。
花粉のヒスタミン作用によるもの
花粉が皮膚に付着しただけで赤みやかゆみ、痛みなどのダメージにつながってしまうのは、花粉に含まれるヒスタミンという成分が大きな原因。
花粉のヒスタミンが皮膚に付着すると、血管が過度に拡張して炎症を起こし、赤みやかゆみ、痛みにつながってしまいます。
またヒスタミンは花粉症による鼻水、目の痛みとさまざまなトラブルを併発する作用があるため、花粉の多い時期はお肌と同じように体調にも気を配っておく必要がありますよ。
花粉ダメージを受けたお肌に。緩和と予防のスキンケア法!
強いストレスやコンプレックスに感じてしまうような、赤みやかゆみ、お肌のざらつきが目立つ花粉の皮膚ダメージ。
ここでは花粉ダメージを未然に防ぎ、さらには万が一なってしまった時の正しいスキンケア法を詳しく解説します。
花粉ダメージを受けたお肌のスキンケア
花粉の付着によって赤みや痛み、かゆみのダメージを受けてしまったお肌は、いつもよりも刺激や摩擦を与えないやさしいスキンケアを心がけてみましょう。
グリチルリチン酸ジカリウムといった抗炎症成分が配合され、低刺激または無添加のコスメを使ってスキンケアをすることも、炎症による赤みやかゆみの鎮静化に役立ちます。
花粉の影響を受けたお肌はいつもよりもデリケートな状態になっているため、バリア機能の補修をする十分な保湿もポイントに。
逆に、皮膚に負担をかける美顔器やピーリング、剥がすタイプのマスクなどはしばらくお休みすることが安心ですよ。
花粉ダメージを未然予防するスキンケア
花粉の飛散量が多い日でも、影響を受けずに健やかな美肌を維持するポイントは、
- クレンジングと十分な保湿
- しっかり目のベースメイク
- マスク、メガネ、帽子を使う
という3つがポイントに。
花粉は目に見えない微細な粒子が皮膚に付着していることもあるため、帰宅後はすぐにクレンジングをしましょう。
さらにセラミドやヒアルロン酸といった角質層に水分を溜める作用のある保湿成分配合のコスメを用いることで、バリア機能の強化に役立ちます。
また日焼け止めや化粧下地をしっかり目に塗布しておくことも、お肌を花粉や外的なダメージから守ることができるため、たっぷりの量を使うようにしましょう。
出勤時や屋外で長く過ごす際は、室内にいるよりもダイレクトにお肌が花粉の影響を受けやすくなります。
そのためメガネやマスク、帽子といったお肌全体を守るグッズも常備しておくと安心ですよ。
花粉ダメージからお肌を守る!生活習慣のポイントまとめ
さまざまなお肌不調の原因になる花粉ダメージからお肌を守るためには、
☑花粉が付着しにくいサラサラ素材のアウターを着用する
☑発酵食品をたっぷりと摂る
ことがポイント。
衣類への花粉の付着は着脱時に皮膚について肌荒れの原因になるため、花粉が落ちやすいサラサラ素材を選ぶようにしましょう。
発酵食品は、お肌ダメージはもちろん花粉から全身を守る免疫力の強化に役立つ食べ物。食物繊維を一緒に補うことで免疫力を担う腸の健康にも役立つため、毎日の食事に積極的に補うことがおすすめですよ。
おわりに
花粉の飛散がピークになる前に、予防や対処のスキンケア・生活習慣のポイントを押さえておくことがダメージ予防のポイントに。
春ならでは温かな季節を心地よく過ごすために、花粉ダメージを意識した丁寧なスキンケア・生活スタイルを心がけていきましょうね◎