「食欲の秋」と呼ばれる季節だけあって、秋ならではの涼やかさを感じるとむくむくと食欲が高まり、栄養バランスの乱れが気になっていませんか?
今回ご紹介する「マクロビオティック」は、過度に摂ることで美容や健康のマイナスとなる動物性、加工食品を避け、植物性の食べ物をメインにする食生活を指します。
マクロビオティックの詳しい定義や習慣にするメリットをさっそくチェックして、美と健康につながる食生活を心がけていきましょう。
マクロビオティックとは?
マクロビオティックは日本の伝統食をベースにした、美と健康につながる食生活のことを言い、
・大きい、長いという意味のある「マクロ」
・生命という意味のある「ビオ」
・術、方法という意味のある「ティック」
のフレーズが組み合わせられた、命や健康の豊かさに直結しています。
マクロビオティックの具体的な食品には、
・白米のように一切の加工をせず栄養がそのままの「玄米」
・ビタミン、ミネラル、繊維質が豊富な「野菜」、「根菜」、「フルーツ」
・動物性の牛乳よりも栄養価が高くヘルシーな「植物性ミルク」
・さまざまな生活習慣病の原因になる白砂糖、グラニュー糖を「オリゴ糖」、「てんさい糖」にシフト
などが代表的です。
外食続きや栄養バランスの乱れなどが気になった場合でも、上記の特徴・食品をメインにしたマクロビオティックを取り入れることで、乱れた栄養バランスを補正にアプローチできるようになります。
マクロビオティックの3つの定義とは?
動物性食品を一時的に控えることで、カラダとココロ、お肌にはもちろん環境にも配慮した食生活に整うマクロビオティック。
ここではマクロビオティックを始める際に知っておきたい、3つの定義とそれぞれの理由をまとめてみました。
定義その① 身土不二
マクロビオティックのひとつめの定義、「身土不二」は、今いる環境と季節ごとの旬な食べ物、カラダやメンタル面は切り離すことができないという意味があります。
夏は暑さから心身を守るために冷たいものを食べることが多く、それには水分の多いフルーツや野菜が旬になります。
代わって冬は寒さから心身を守るべくカラダを温める食べ物を摂り、この季節は血流を促しカラダを保温する、土からなる根菜が旬となります。
マクロビオティックの身土不二は、季節ごとの不調に合った旬な食べ物を摂って心身を整えるという、理に適った目的があるのです。
定義その② 一物全体
マクロビオティックの定義ふたつめの「一物全体」は、マクロビオティックにメインとなる植物性素材について、身だけではなく皮や根、葉や茎もまるごと摂り入れるという意味があります。
根菜や野菜、フルーツの中には、身よりも皮や根、茎や葉に栄養がある種類が多く、これらはベジブロスという野菜のだし汁にも使われるほど。
マクロビオティックの一物全体は、素材の全体をあますことなく摂ってさまざまな栄養を補い、さらに食材を無駄にしないエコの観点も備わっているのです。
定義その③ 陰陽調和
マクロビオティックの定義その3、「陰陽調和」とは、
・水分が多くカラダの熱を取り除く「陰性の食べ物」
・水分が少なくカラダに熱を溜め込む「陽性の食べ物」
の両方をバランスよく補うという意味があります。
陰性の食べ物ばかりを摂っていては冷えや血行不良、代謝の低下で美容や健康、ダイエットの面にも悪影響が出やすくなります。
逆に要請の食べ物ばかりを摂っていては、ほてりやむくみ、重だるさやストレスなどを感じやすくなります。
マクロビオティックの陰陽調和は、陰性・陽性食それぞれが持つメリットを生かし、双方のバランスを整える、理想的な食習慣につながります。
マクロビオティックのメリット、デメリットは?
マクロビオティックの大きなメリットは、動物性食品では十分な量を補うことが難しい、
・疲労回復、美肌、免疫力アップの「ビタミン群」
・心身のバランスを整える「ミネラル群」
・血糖値上昇を抑え、腸内環境を整える「食物繊維」
がたっぷりと補えること。
上記の栄養は美と健康、ダイエットの効果アップに必ずと言っていいほど推奨される重要な栄養成分です。
逆にマクロビオティックのデメリットは、タンパク質不足・食生活の物足りなさを感じてしまうところ。
植物性食材は動物性の食べ物に比べてタンパク質が少ないため、植物性ミルクなどで補う必要があります。
また、肉や魚、卵の動物性食品に比べてエネルギー源にはなりにくく、満腹感には弱い部分があるため、マクロビオティックを始めたばかりの際は慣れるまでに時間がかかるデメリットがあるでしょう。
おわりに
食事の栄養バランスが崩れることが原因の心身・お肌の不調は、忙しい毎日を過ごしているからこそ頻繁にあると言えます。
今回お伝えしたマクロビオティックをぜひ習慣にして、バランスの取れた食生活を目指していきましょう。