「ストレスや不安を感じているとお腹の調子が悪くなる…」
「腸内環境の乱れでいつもモヤモヤどんより、イライラしてしまう…」
そんな悩みはもしかすると、相互作用があり互いに影響を受けている脳や腸のコンディションに問題があるのかもしれません。
全身の健康を取り戻すべく、今回は脳腸相関の仕組みや関係性を詳しく解説!
脳と腸を健康に整える、すぐにできる対策も合わせて参考にしてくださいね。
脳腸相関ってそもそも?関係性や仕組みを詳しく解説
最近見聞きすることが増えてきた脳腸相関、いったいどんな意味があるのでしょうか?
全身の健康管理に欠かせない脳腸相関について、関係性や仕組みを詳しく見ていきましょう。
脳腸相関について
脳腸相関とは、脳と腸が互いに情報を交換し合い、コンディションを左右しているカラダに備わった仕組みのことを言います。
ストレスや不安を感じ、脳の疲労が出ているとその影響はダイレクトに腸に伝わり、お腹の痛みや便秘、腹痛などのトラブルにつながってしまいます。
逆に、便秘やもたれなど胃腸の不具合があると、脳にも不調が伝わってイライラモヤモヤする、メンタル的な不調も併発しやすくなるという関係性があるのです。
脳から腸への作用
脳から腸には、脳が感じているストレスや疲労を腸に伝えることで腸はもともと備えているぜん動運動、血流の働きを悪くしてしまいます。
腸のぜん動運動・血流が悪くなると、老廃物を溜め込み健康管理に必要な栄養を取れなくなることで、カラダとメンタル、肌の全体的なトラブルにつながります。
脳が感じているストレスや疲労は、些細なレベルであっても電気信号的に腸に伝わり、腸本来の働きを悪くさせてしまうのです。
腸から脳への作用
運動不足や冷え、暴飲暴食、不規則な生活習慣などいろいろな原因で腸内環境が乱れていると腸の悪化が脳にも伝わり、ストレスやどんより、不安や憂鬱を感じるようになります。
そもそも腸は、前向きさをキープしたり多幸感をもたらす「幸せホルモン・セロトニン」の生成にかかわっています。
そのため腸内環境が乱れて幸せホルモン・セロトニンが作られないと、脳で感じる前向きさ、幸せな気持ちが生まれなくなり、ストレスや不安の多いメンタル面が長引いてしまうのです。
脳腸相関のバランスを整えて全身の健康に!脳を整えるコツ
脳と腸は、お互いのコンディションを電気信号的に情報交換し合っているため、カラダとココロの健康は脳と腸、両方を整えることが重要です。
ただ忙しい毎日を過ごすあまり、脳は常に疲労やストレスを感じているのが現代人あるあるの傾向。
ここでは脳腸相関のバランスを整えるべく、脳の健康を守るコツをまとめてみました。
休息を大事にすること
仕事や家事、育児にいっぱいいっぱいの毎日を過ごしていると、疲れが蓄積して脳が休めない分、脳内にストレスや疲労物質が溜まってしまいます。
脳の健康は忙しい中でも合間合間で適宜休息を取ることが重要。
動いたら休む、そんなシンプルな流れが脳機能を強化し、自律神経も整えて腸の健康につながりますよ。
瞑想で頭の中を空っぽにしてみる
しなければならないこと、考えるべきことが脳内に山積していると、ダイレクトに脳疲労につながって腸にもダメージを与えてしまいます。
脳の健康を取り戻すために、いったん頭の中を空っぽにして目を閉じる、瞑想時間を設けてみましょう。
スマホやテレビ、パソコンの情報からあえて離れて瞑想してみることも、脳疲労を緩和しながら効率的にデジタルデトックスできますよ。
トリプトファンの摂取
大豆やナッツ類、乳製品に含有が多いトリプトファンは、脳の健康に役立つ幸せホルモン・セロトニン生成の材料になります。
セロトニンは夜間に睡眠の質を深めるメラトニンに変換されるため、日々の食事でトリプトファンを意識的に摂るよう心がけましょう。
脳腸相関のバランスを整えよう!腸ケアのポイント
脳腸相関のバランスを整えるべく、腸ケアの効果的なポイントは、
- 乳酸菌、発酵食品の摂取
- 腸を温める
- 有酸素運動
の3つ。
乳酸菌は腸の健康のもと、善玉菌を増やして万病の原因となる悪玉菌を減らす役割があります。
発酵食品は善玉菌のエサとなる乳酸菌が豊富で、味噌や納豆、チーズ、お酢など身近な食材に含有があります。
腸が冷えているとぜん動運動や消化・吸収の働きが悪くなり、余分なものを溜め込む体質に変わるため、カイロで温めたり冷たいものの摂り過ぎに注意しましょう。
そしてウォーキングや軽めのジョギング、ストレッチなどの有酸素運動は、一定したリズミカルな動きが腸を刺激し、ぜん動運動活性化で環境を整えると考えられていますよ。
おわりに
実はひとつながりになっている脳と腸、両方をケアすることが全身の健康になります。 ストレスを感じている時、腸内環境の乱れが気になる時は、両方を整えて脳腸相関のバランスが取れた健康的な心身を維持していきましょうね。