厳しい寒さが過ぎ去り、春の過ごしやすさを感じる季節になりましたが、花粉症に悩む方は逆に、憂鬱な時期だと感じてしまうかもしれません。
ムズムズ・グズグズ・ヒリヒリがツラい花粉症は、食生活や日常の中でできる工夫をプラスすると、緩和や予防につながり健康的な春を過ごせるはず。
そこで今回は、花粉症対策に摂りたい栄養や日常生活の中でおすすめの対策を余すことなくご紹介します。
花粉症になる仕組み、原因は何?

花粉が飛散する日々が続いても、比較的健康に過ごせる人と、ダイレクトに影響を受けてムズムズ・グズグズ・ヒリヒリが出てしまう人には、どんな差があるのでしょうか?
花粉症になる仕組みや原因を知っておくと、自分なりの対策や注意する意識が高まるはず。
ここでは花粉症になる仕組み、気をつけたいタイプや原因を詳しく見ていきましょう。
ヒスタミンの影響によるもの
花粉症は、スギやヒノキなどのアレルギー物質が喉や鼻、目の粘膜に付着・入り込み、異物を察知した免疫が過剰に反応して、グズグズやムズムズ、ヒリヒリにつながります。
そして花粉症によるさまざまな不調は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンを大量に発生させてしまうことも大きな原因。
ヒスタミンは心身のコンディションを担う自律神経に作用し、バランスを崩してしまうため、カラダ・メンタル・肌のすべてに良くない影響が出やすくなります。
自律神経の乱れによるもの
花粉症の症状がひどいのは、自律神経の乱れが関係しています。
・寒暖差
・新生活のスタート、環境の変化によるストレス
・不規則な生活習慣、睡眠不足
などなど、上記に当てはまるタイプは特に自律神経のバランスが乱れ、血管を拡張してムズムズや炎症、ヒリヒリを引き起こす副交感神経が優位に立ってしまいます。
自律神経の交感神経は、花粉症のつらい症状をやわらげ抑制する作用があるため、バランスが崩れると花粉の影響を受けやすい体質に変わってしまうのです。
免疫力の低下によるもの
花粉症になりやすい人、なりにくい人の差には免疫力の高さが関係しています。
免疫力は、花粉症の原因となるアレルギー物質への抵抗を高め、侵入を防ぎ、腸に細胞が集中しています。
ストレスや食生活の乱れなどで腸内環境が悪いと、腸が持つ免疫細胞の機能が低下。
すると花粉の影響を受けやすくなり、ムズムズやグズグズ、ヒリヒリの常態化してしまうのです。
花粉症予防に効果的な食生活!摂りたい栄養成分をチェック

身体の内側から花粉症予防・改善に役立つ、摂りたい栄養や含有の多い食べ物をリサーチしてみました。
今日からの食生活に役立ててくださいね。
ビタミンC
フルーツや野菜、緑茶などに多く含まれるビタミンCは、花粉症のアレルギー反応の原因、ヒスタミンの抑制や分解に働きかける栄養成分です。
また、肌のうるおいの元となるコラーゲンを作る働きもあるため、花粉による肌荒れや乾燥が気になる際にもおすすめですよ。
ビタミンA
ニンジンやカボチャなど、緑黄色野菜に含有が多いビタミンAは、皮膚粘膜を強化して花粉の侵入を防ぐ栄養成分です。
さらにビタミンAは、皮膚を健康に保つ修復作用、ターンオーバーの活性化にも役立つため、花粉症による肌荒れ、かゆみなどのケアにも役立つでしょう。
食物繊維・乳酸菌
食物繊維や乳酸菌は、免疫細胞が集中する腸の健康に役立つ栄養成分です。
食物繊維は野菜やフルーツ、根菜、きのこ、海藻など副菜に含有が豊富。
乳酸菌は発酵食品に豊富で、食物繊維と一緒に摂る相乗効果が期待できます。
腸内環境が整うと、身体の抵抗力が高まり花粉症の改善・予防・体質強化の効果があ高まるとの研究結果も報告されています。
食物繊維・乳酸菌はどちらも、免疫機能強化の善玉菌のエサとなり増やす作用があるため、セットで補うよう心がけてみましょう。
日常でできる花粉症予防・改善のポイント

前項までにお伝えした花粉症予防・改善のポイントを押さえつつ、以下のような日常的な対策も心がけてみましょう。
・メガネやマスクを使う
・質の良い睡眠を心がける
・適度な運動
・服装の工夫、衣類のお手入れ
メガネはマスクは花粉から肌や粘膜を守る必須のアイテム。
睡眠の質が整うと、免疫力の強化や自律神経の安定、さまざまなホルモン分泌が安定し、体質改善や強化に役立ちます。
適度な運動は、血流を促してアレルギー物質の排出につながり、花粉症におけるストレス解消にもなります。
さらに、花粉が付着しやすいニット系の衣類を避け、さらさら系の服装を心がけたり、自宅に花粉を持ち込まないよう、玄関先で払い落とす、すぐに洗濯するといった対処を心がけましょう。
最後に
一度にいろいろな症状が出てしまう花粉症でも、栄養摂取や日常の対策に意識を向けることで、悪化予防・改善につながるはずです。
春本来の過ごしやすさを心身で感じ、元気に過ごすために、お伝えした花粉症対策を早めに始めてみてくださいね。

