一年の内でもっとも寒さが厳しくなるこの時期、体温や免疫力の低下から風邪のひき始めに気付くことがあるでしょう。
風邪のひき始めは、サインとなる症状と対処法、正しい過ごし方を押さえておくことが、長引かせないポイントに。
今回は意外に見落としやすく楽観視してしまうことが多い風邪のひき始めについて、長引かせないためのセルフケアをわかりやすくご紹介します。
風邪のひき始め、よくある症状とメカニズム
風邪のひき始めに気付いても、ほとんどの場合楽観視していつもと同じような過ごし方、食生活をしてしまい、風邪の本引きから予想以上に長引くケースがめずらしくはありません。
ここでは風邪のひき初めにはどんな症状が出るのか、そもそものメカニズムや原因を合わせてみていきましょう。
風邪のひき始めに見られる症状とは?
風邪のひき始めに見られる症状は、
☑喉の傷み、声枯れ
☑ざわざわ、ぞくぞくとした寒気
☑頭痛
☑倦怠感
☑鼻水
☑熱っぽさ
風邪のひき始めは上記のような症状が出やすいものの、ほとんどが熱が上がって寝込むほどではないため、そのまま楽観視してしまうことが少なくはありません。
風邪のひき始めは本引きではないという安心感が、長引かせ悪化の原因になるため、早めにサインに気付き正しい対処をすることが大切です。
風邪のひき始めのメカニズム
風邪のひき始めでザワザワぞくぞく、喉の痛みなどいろいろな症状が出てしまうのは、喉や鼻にウイルスが付着・増殖し、一気に免疫反応が過度になるため。
ウイルスによる過度な免疫反応を抑えようと、カラダが炎症し体温が急激に上がることも、風邪のひき始めが起こる原因、メカニズムとなっています。
風邪のひき始めに気付いたら?長引かせない過ごし方
寒気や熱っぽさ、カラダが鉛のように重い全身倦怠感の風邪のひき始めに気付いたら、いつもとはガラリと過ごし方を変えることが長引かせないコツになります。
風邪のひき始めの正しい過ごし方について、注意点と合わせてチェックしてみましょう。
水分補給と室内の加湿
風邪のひき始めに気付いたら、熱や汗が出ていなくてもこまめな水分補給を欠かさないようにしましょう。
この理由は、カラダがウイルスと戦い免疫力が高まっていることで、体内の水分が減少しやすくなっているため。
また、風邪のウイルスは低温・低湿の環境を好み増えていくため、室内の加湿も忘れずに行うようにしましょう。
カラダを温めること
カラダが冷え、体温が1℃でも下がると、免疫力が30%も下がり風邪が長引いてしまいます。
そのため、下着や服装、寝具などで調整しながら、カラダを冷やさないように注意しましょう。
たっぷりの睡眠時間を確保する
質の良い睡眠は、風邪のひき始めによって炎症ダメージを受けたカラダや細胞を修復し、分泌される成長ホルモンによって疲労や倦怠感の緩和にもアプローチします。
ただ、安静にしていてもスマホを見てばかりいては心身が休息できず、長引く原因に…。
できるだけスマホに触れず、心身を空っぽの状態にできるよう徹底した安静を心がけましょう。
食事のポイント
食欲が落ちやすい風邪のひき始めは、消化に良いうどんやおかゆなどがおすすめで、カラダを温める作用があります。
スタミナをつけようと脂質・糖質・油分の多い食べ物を摂ってしまうのは、胃腸の負担になるため控えるようにしましょう。
風邪のひき始めに摂りたい栄養成分
免疫機能が過度に働き、体力を消耗しやすい風邪のひき始め。
ウイルスの影響を受けて熱も出やすくなっているため、ここでは長引かせないために摂りたい栄養成分と、それぞれの効果を詳しくご紹介します。
植物性タンパク質
根菜やフルーツ、きのこ類などに含まれる植物性タンパク質は、動物性タンパク質に比べて内臓にやさしく、免疫力の調整に働きかける栄養成分です。
ビタミンエース(A・C・E)
ビタミンエースは、以下のように風邪のひき始めの体調管理に欠かせない栄養となり、身近な食べ物に豊富に含まれています。
ビタミンA | ニンジン、カボチャに多く含まれ喉や鼻の粘膜の健康維持に役立つ |
ビタミンC | 緑茶、野菜、フルーツ全般に含まれ疲労回復、免疫力強化に役立つ |
ビタミンE | ナッツ類に豊富、血行促進でカラダを温める |
亜鉛
動物性タンパク質が含まれる食べ物に含有が多い亜鉛は、ビタミンCと補うことで風邪の罹患期間が30%短縮するとの研究結果があります。
ただ、食欲がない風邪のひき始めに、亜鉛を含む動物性食品は胃腸への負担が大きいと言えるため、ドリンクやサプリメントを上手に用いて摂ることがおすすめですよ。
おわりに
厳しい寒さでカラダも抵抗力・免疫力が低下しやすいこの時期は、誰にでも風邪のリスクが高まるため要注意。 今回のコラムをきっかけに、風邪のひき始めのサインと対処法を理解して、長引かせない丈夫で健康的な体質に整えていきましょう。