飛散時期が年々早まり、飛散量も増加傾向にある花粉、今期もムズムズやグズグズ、頭痛や倦怠感などのトラブルに悩んでいませんか?
花粉が原因のいろいろなダメージは、マスク着用や免疫力を高めることが基本の対策ですが、悩み別に正しい対処を知っておくことも、健康体を取り戻すコツ!
そこで今回は、花粉ダメージが原因のグズグズやムズムズ、倦怠感、頭痛などよくある症状に応じた対策をご紹介します。
花粉が原因のムズムズ・グズグズの対処法
花粉が原因で鼻水が出たり鼻詰まりが起こってしまうのは、アレルギー物質ヒスタミンが自律神経を乱してしまうため。
自律神経の交感神経は鼻水を止める役割をし、副交感神経は鼻水を流す役割があり、このバランスがヒスタミンによって乱れてムズムズグズグズ、鼻詰まりにつながってしまいます。
すっきり鼻の通りを良くし、呼吸をスムーズにするためにも、
・ホットタオルで鼻や鼻のまわりを温める
・湯船に浸かる入浴
を心がけると、血行が良くなってアレルギー物質が流れやすくなり、ムズムズグズグズの改善・予防につながりますよ。
花粉が原因のくしゃみの対処法

日常生活の支障になったり、まわりを過度に気にしてしまう原因にもなる、花粉が原因のくしゃみ。
アレルギー物質のヒスタミンが過度に発生することで鼻や喉の粘膜を刺激し、繰り返しのくしゃみにつながってしまいます。
花粉が原因の繰り返しやすいくしゃみは、
・花粉を寄せ付けないためのマスク着用
・花粉が付着しにくいさらさらとした素材の衣類を着る
・室内のこまめな換気、掃除を心がける
まだまだ肌寒い日があるため、室内の換気が不十分になりやすいですが、空気が汚れていると花粉やハウスダストの堆積によってくしゃみ・せきが出やすくなります。
こまめな換気や空気清浄機の活用などをして、花粉を寄せ付けない・堆積させない工夫を心がけてみましょう。
花粉が原因の頭痛の対処法
意外に悩んでいる方が多い、花粉ダメージが原因の頭痛。
ズキズキ・ジーンジーンと響くような頭の痛みが花粉によって出てしまうのは、鼻詰まりによって血行やめぐりが悪くなり、脳が酸欠状態になっているため。
脳に酸素が行き届かないと血流が悪くなり、そこに老廃物が溜まって痛みを誘発してしまいます。
花粉が原因の頭痛は、
・痛みのある部分を5分程度冷やす
・暗く静かな場所で安静に過ごす
・適度にカフェインを摂る
よう心がけましょう。
一時的に痛みのある部分を冷やすことで炎症を鎮静化し、痛みの緩和に役立ちます。
頭痛がある時は、いつも以上に光や音、ニオイに敏感になってしまうため、ハードな活動を避け静かな場所でゆっくりと過ごすようにしましょう。
緑茶や紅茶などの適度なカフェイン摂取は、炎症や痛みを沈める作用があるため、日中~夕方前までの間に摂っておくことがおすすめです。
花粉が原因の倦怠感の対処法

ぐずぐずやムズムズとセットで起こることが多い、花粉が原因の倦怠感。
まるで鉛をはめたようなカラダの重だるさは、全身の酸欠状態や、他のつらい症状におけるストレスが大きな原因です。
花粉症になると、鼻詰まりやグズグズムズムズ、くしゃみのもととなるヒスタミンが神経を刺激したり血流を悪くして疲労物質が溜まり、どんよりとした倦怠感につながってしまいます。
花粉が原因の全身の重だるさに気付いたら、
・ビタミンB群の摂取
・十分な睡眠時間の確保
・適度な運動を心がけるようにしましょう。
大豆製品やキノコ、魚介に含有が多いビタミンB群は、疲労物質をエネルギー源に変えて消費させる働きがあります。
また十分な睡眠時間の確保は、花粉から心身を守る免疫機能の活性化、疲労回復、ダメージからの修復再生を助ける成長ホルモンの分泌が活発に。
さらに適度な運動を心がけると血行が良くなり、アレルギーや疲労物質をカラダの外に追い出すことができます。
花粉が原因の肌荒れ、目の痛みの対処法
花粉が粘膜や肌に触れることでヒスタミンが発生し、肌荒れや目のかゆみにつながる花粉ダメージ。
この影響をできるだけ少なくするためにも、
・無添加、低刺激処方のコスメを使う
・帰宅後すぐにクレンジング、洗顔をする
・プレスのみのスキンケアを心がけるようにしましょう。
帰宅後は目に見えない汚れや花粉が肌に付着し、ヒスタミンの影響を受けやすくなるため、すぐにクレンジング・洗顔をし、肌を清潔な状態に整えることがポイント。
無添加や低刺激のコスメを使いつつ、スキンケア時は伸ばすように摩擦を与えず、手のひらでやさしく押し込むようなプレスのスキンケアを心がけましょう。
美顔器や角質ケアなどは花粉ダメージを受けた肌の刺激になるため、一時的にお休みすることが安心ですよ。
おわりに

花粉が原因のいろいろなダメージも、症状ひとつひとつに応じた対処で、症状緩和・悪化予防につながるはずです。
まだまだ花粉の影響を受けやすいこの時期、本コラムを参考に健康体をキープする対策を万全に整えておいてくださいね。